角田 鋼亮 (Kousuke Tsunoda)
2006年、第3回ドイツ全音楽大学・指揮コンクールで最高位を獲得。2008年、第4回カラヤン生誕100周年記念の同コンクールでも2位入賞を果たした。
1980年、愛知県名古屋市生まれ。3歳よりヤマハ音楽教育システムにてピアノ・作曲を学ぶ。93年、「国境なき医師団」主催のパリJOCコンサート(於:サル・プレイエル)に出演。また中学・高校と母校のオーケストラ部を指揮。97年、沖縄国際音楽祭指揮マスターコースにて、広上淳一氏にレッスンを受け、ファイナルコンサートで指揮。98年には自作のピアノ協奏曲を初演し好評を博す。99年、東海高等学校を卒業。卒業時に在学中の指揮活動に対し文芸部功労賞を授与される。同年、東京藝術大学音楽学部指揮科に入学。指揮法を松尾葉子、佐藤功太郎、ピアノを佐藤俊各氏に師事。2000、01、02年度野村学芸財団の奨学生となる。02年には学内で安宅賞を受賞。03年、同大学大学院に入学、04年にはクルト・マズア氏によるマスタークラスの受講生に選ばれ指導を受けた。2005年4月から渡独し、9月からはベルリン音楽大学“ハンス・アイスラー”にて学ぶ。指揮をクリスティアン・エーヴァルト、ミヒャエル・ヘルムラート、合唱指揮をエバーハート・フリードリヒ、コレペティトゥアをアレキサンダー・ヴィトリン、ピアノをスザンネ・グリュツマン各氏に師事。2006年2月に開催されたワークショップ「INTERAKTION2007」ではベルリン・フィルやシュターツカペレ・ベルリンなどメンバーを中心とする特別編成オーケストラを指揮し、高度な音楽性と確かな指揮技術を賞賛された。08年3月に一度東京芸術大学修士課程を修了し、翌年3月にはベルリン音楽大学でディプロムを取得した。
これまで多くのプロ・アマチュアオーケストラを指揮する。共演したオーケストラはコンツェルトハウスオーケストラ・ベルリン、ブランデンブルク交響楽団、ドレスデン州立劇場オーケストラ、上海歌劇院管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー、愛知室内オーケストラ、ソリストはウィーン・フィルのコンサートマスターであるライナー・キュッヒル、同オーケストラのクラリネット奏者エルンスト・オッテンザマー、ヴァイオリニストのソフィア・ヤッフェ、ピアニストの小川典子、田村響などが挙げられる。一方、オペラ、バレエ、ミュージカルの分野でも活躍。04年、TPT主催ミュージカル「ナイン」(デーヴィット・ルヴォー氏演出)では急遽指揮者を務め、その公演は紀伊國屋演劇大賞を授与され、また月刊「ミュージカル」誌において2004年度ミュージカルのベスト2にランクインした。オペラでは古典から現代物まで二十以上の作品を指揮し、とりわけ04年に手掛けたシューベルトのオペラ「四年間の哨兵勤務」「サラマンカの友人達」の日本初演は、「モーストリー・クラシック」誌において、その手腕を高く評価された。新国立劇場、二期会、東京室内歌劇場では公演により副指揮者を務める。2008年1月放送のテレビ・ドラマ「のだめカンタービレ・新春スペシャル」においては指揮指導を務めた。オーケストラ「KLANG FORUM」代表。
|